インタビュー

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患者さまのライフスタイルを崩さずに
治療をおこなうことも大切だと考えています。

症状がつらくて来院された患者さまにも、お仕事があったり、学校があったり、さまざまな事情があると思います。できる限りご希望をかなえられるように考慮した、オーダーメイドの治療を目指しています。

先生が医師を目指したきっかけを教えてください。

中学生くらいのころ、自分が病気になったときに診てくれた先生がとても頼りがいがあって格好よく、憧れのような気持ちを持ったのがひとつのきっかけです。また、心から偽りなく人に親切にできる仕事につきたいという思いもあり、実際に進路を決める段になって医師という仕事を選びました。

耳鼻咽喉科を専門にされた理由はなんですか?

耳鼻咽喉科は、内科的治療と外科的治療の両方をおこなえる診療科目です。一人の患者さんを最初から最後まで責任をもって診療できるという理由から、耳鼻咽喉科を選びました。耳鼻咽喉科で扱う症状は命にかかわるようなものではないですが、鼻がむずむずする、のどが痛い、聞こえにくいなど、日常生活に支障をきたすようなものが多いです。そういう症状を治療で和らげたり、改善させたり、患者さまがより早くいつもの生活に戻れるお手伝いができることは、医師としてのやりがいにもつながっていると思います。

日々の診療の中で心掛けていることを教えてください。

来院される患者さまは病気を治すだけが人生ではなくて、仕事もあるし、学校も行かなきゃいけないし、家事もこなさなくてはなりません。それを考慮しながら、できる限り患者 さまの生活スタイルを崩さないように意識しながら診療に取り組んできます。なかなか来院できない、お薬をあまり飲みたくないといったご要望にも、できる限り応えていけるように努めています。

また、診察では、顕微鏡画像、内視鏡画像をお見せしながら わかりやすく説明するようにしています。その際には病状説明のほか、どのくらい通ってどのくらいで改善するのかといった治療計画についてもお話しし、患者さまに納得していただける診療を心掛けています。

院内空間や検査機器でのこだわりを教えてください。

耳鼻咽喉科は幅広い年齢層の方がいらっしゃいますが、やはり感染症にかかりやすいお子さまが多くいらっしゃいます。子どもに恐怖感を与えないように、壁の色をやさしい色合いにしたり、キャラクターのイラストなどを置いたり、全体的に明るく柔らかい雰囲気になるようにしています。お子さまへの対応についてはスタッフもよく気を配ってくれていると思います。

検査機器では、NBIという内視鏡システムを使っていて、普通の内視鏡とは少し光の波長が違うんです。これにより毛細血管がよく見えるので 、がんの早期発見に役立ちます。耳鼻咽喉科領域では咽喉・喉頭までとなりますが、見逃しのないような検査ができるように、機器をそろえています。

今後の展望について教えてください。

耳鼻咽喉科というと、耳・鼻・のどの病気でかかるものというイメージですが、めまいや甲状腺疾患、首の腫瘍、睡眠時無呼吸症候群、熱 、インフルエンザなども当院で診療しております。他科との境界領域もありますが、とくにめまいや甲状腺疾患、首の腫瘍などは耳鼻咽喉科の専門領域です。どの診療科に行ったらいいかわからないといった場合でも、まずはご相談いただければと思いますし、こちらからも啓蒙して 、困っている方のお力になれれば幸いです。